中野さんインタビュー
- 宮崎県立芸術劇場
- 2020年2月23日
- 読了時間: 4分
中野弥生さんにお話を伺いました!弥生さんは宮崎在住の俳優で、県内の劇団の公演やイベントに多数出演しており、最近はMRT宮崎放送「つづくさんのどようだよ(^^)」で“やよいさん”として生中継レポーターも務めています♪今回、弥生さんは、東風さん演じる歌織のお姉さん・詩織を演じます。

妹役の東風さんについて
東風さんと共演するって聞いて「わーっ!」ってなって、東風さんのお姉ちゃん役をやるって知ってさらに、「わーっ!どうしよう!」ってなりました(笑)。最初は、テレビや映画で観てた東風さんと共演するってことで緊張していたんですけど、実際に会ってみたら、まっちー(東風さん)が自然体というか、気さくな感じで接してくれて、私をお姉ちゃんみたいに慕ってくれているので助かっています。
あと、方言指導のお手伝いをさせていただいたので、方言指導を通してコミュニケーションが増えるようになって。ほかの出演者とも、方言指導をきっかけに会話が生まれて、本当に良かったなって思います。
いつも稽古場の雰囲気を盛り上げてくれるやよいさん。毎週土曜日は、稽古前に「つづくさんのどようだよ(^^)」に出演する“やよいさん”を出演者のみなさんチェックしているそうです♪

旦那・航太郎役の河内さんについて
同級生だったのに今回が初めまして、でした。顔は知ってたけど、顔合わせの時にお互いに「あぁ」って挨拶して(笑)。てっちゃん(河内さん)がいて、すごく心強くて、安心感がありますね。役者でありながらも裏のこともよく知っているから、舞台全体のことを俯瞰して観てくれているなって思います。役的には、てっちゃんの演じる航太郎って「もうっ!」って思う夫なんですけど(笑)。けど、そこがまた宮崎のお父さんって感じで、いい夫婦のコンビネーションができているかなって思いますね。
『幻視』では互いに寄り添い合う家族を描いていますが、まさに家族みたいな座組になってますね。
ほぼ毎日会っているから、すごく仲良くなってきて、終わることを考えてしまうとさみしいです。まだ本番もしていないのに。3月から会えなくなるんだなって思うと……絶対ロスにおちいると思う。けれども、一日一日大事にして、本番でもこの座組の雰囲気が伝わるようにやれたらいいなって思います。

姉妹で語り合うシーンが印象的ですよね。
役者として、すごくいい経験だなって。私は結構勢いづいて芝居をしてしまうんです。けれども、みんな落ち着いて普通に会話するようにお芝居していて、私はこれで大丈夫なのかなって不安になったこともあったんです。今回、演出のひろみさんに、それでも大丈夫なんだよ、って言われて、違う自分に会えたような気がします。また、まっちーと二人きりのシーンなので、プロの俳優と一緒の舞台でやる、息づかいとか目線とかすごく勉強になっていて、良い経験をさせてもらってるなと思います。
私も役の詩織も、息子が一人いるので、主人公の歌織のことを、姉として、というよりも、同じ母親としての気持ちで見てしまいますね。母親として、子どもを亡くしたら、とか考えられないですよね、どんな気持ちなんだろうじゃなくて、考えられない。けれど、姉という立場からだけじゃなくて、子どもがいる母親として、歌織のことを分かってあげなきゃな、寄り添ってあげたいなって思いますね。
中野さんからみた『幻視』について
宮崎の話ではあるけれど、神話との絡みがあって、とても幻想的な作品だなって思います。宮崎に住んでいるけど、実は神話もそんなに詳しくないんですよね。神話について学校で習った記憶は特になくて、知っているようで知らないんですよね。この作品を通して、あらためて宮崎ってこういう神話がある、宮崎にこういう幻想的な一面があるって気づかされますね。
宮崎には、あまりお芝居を観たことない人がたくさんいると思います。この「かぼいも」(「新 かぼちゃといもがら物語」)が、宮崎の人にお芝居に触れてもらって、宮崎を感じてもらったり、劇場に足を運んでもらう機会になったらいいなってすごく思います。

最後に意気込みをお願いします。
テンパらない!(笑)ひろみさんやみんなが、「そのままでいいんだよ、普通でいいんだよ」「リラックス、リラックス」ってよく言ってくれるんです。リラックスして、普通にみんなでご飯食べたり楽屋で話しているような、そんな和やかな感じが、舞台を観ているお客さんにも伝わったらうれしいです。
中野さん、ありがとうございました!
現地視察での一コマ。青島神社の「弥生橋」の前で記念撮影♪

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