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  • 執筆者の写真宮崎県立芸術劇場

五島さんインタビュー

 出演者の五島真澄さんに、お話を伺いました!五島さんは、演劇的ユニット「PUYEY」に所属し、福岡を拠点に活動。当劇場で毎年行っている、0歳から参加できる演劇公演『赤桃』に出演するなど、宮崎にはたびたび訪れています。今回、東風さん演じる歌織の甥っ子、「優(まさる)」役を演じます。

五島さんから見て、「優」ってどんな人ですか。

 家族との付き合いが良い奴ですね、今時珍しいぐらい。優は、子どもを亡くした歌織おばさんを、親と同じくらい気にかけていて、2年ぶりの再会シーンで、恥ずかしがらず砕けた感じで接していて、いいなぁって思います。

中野さんと河内さんの二人が演じる両親(詩織・航太郎)は楽観的で、優はあまり落ち込みすぎたりせず、育ってきたんだろうなって。もし自分がこういう家庭に生まれていたら、どうなってたんだろうって想像しちゃいますね。稽古を進めていくと、両親との関係性が少しずつ見えてきて、芝居していて面白いです。


今回の座組はいかがですか。

 共演したことがあるのは河内さんだけで、ほかの人たちは今回が初めて。みんなキャラクターも、これまでやってきたことも違っていて、とても刺激になります。(出演者が)6人っていう少人数だから、っていうのもあるかもしれないけど、全員がうまい具合にかみ合っていて、家族っぽくなってきているのが楽しくて、この座組で良かったなと思います。


 五島さんは小さい頃から絵を描くのが好きだそうで、稽古の合間にも次から次へと絵を描いて、ほかの出演者を驚かせています。

 『赤桃』に出演するなど、今までに宮崎に何度も訪れているかと思いますが、あらためて宮崎についてどうですか。

 これまでは旅行という感じがしていたけど、今回はしばらく滞在することになって、宮崎で生活しているなって実感がありますね。もし宮崎で暮らすってなったらどうなるかなって想像しちゃいます。宮崎は知らないところばかりで、新鮮なところが多くて面白いです。

宮崎は、タクシーの運転手さんがすごく優しいですよね。運転もそうだけど、メーターをすごく早いところで止めてくれる(笑)。みんな心に余裕があるのかなって思います。土地によって流れる時間が違うのかなって、ちょっとずつ感じています。劇中に、都会の暮らしがきつくて宮崎にくるっていう部分があるんですけど、すごくうなずけます。

 あと、宮崎はケロッとしている人が多いイメージですね。作中の中野さん河内さんの夫婦はそれをよく体現しているなって。普段から“みんな親戚”じゃないけど、そういう関わり方、近くて隔たりがないのかなって思います。

本作品について、五島さんはどのように感じていますか。

 物語で描かれていることは、すごく普遍的なことだなって思いますね。日々の中の何かに焦点をあてたり、すごくパーソナルなこととか小さいものを広げたり、といったものではなくて、いままでも何度も描かれているようなことが描かれています。

それを宮崎の日南という土地、そして神話の豊玉姫伝説というフィルターを通して描いているので、どういう化学反応が起きるんだろうなって。観た人の感想がとても気になりますね。

 登場人物それぞれの視点がはっきりしているので、共感する部分とか、面白いと感じるところは、観る人によって違うと思います。けれども、それぞれがそれぞれの立場で、感じてもらえたらいいなと思います。

 最後に意気込みを伺おうとしたら、近くでインタビューを聞いていた中野さんが、「頑張ろう、大丈夫やが。意気込みはね、みんなで仲良くすることと、楽しくすることと、セリフを間違えない!」と五島さんの肩をたたきながら、代弁してくれました(笑)。五島さんは「宮崎の若者に見えたらいいなって思います」と話してくれました。


 五島さん、ありがとうございました。


 現地視察の一コマ。


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