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  • 執筆者の写真宮崎県立芸術劇場

駒木根さんインタビュー

 数々のテレビ・映画・舞台で活躍されている駒木根隆介さんに、お話を伺いました!近年では、ドラマ『ニッポンノワール-刑事Yの反乱-』、映画『最高の人生の見つけ方』などに出演されています。今作では、東風さん演じる歌織の夫であり劇作家でもある岳史を演じます。

44歳で、東京から歌織の地元である宮崎への移住を決断した、岳史について

 大概の男性って、僕もそうなんですけど、20代後半から30代の間、仕事に時間を割く方が多いと思うんですよね。それこそ、子どもがいた頃の岳史はバイトに明け暮れていた。たぶん、岳史にとっての30代の過ごし方と、歌織にとってのそれはすごく違う気がする。岳史の30代っていうのは、劇作家としてのそれなりにハリのあった30代だったんじゃないかなと思うんですよね。そういうのを経て、40代に入って、僕ももうすぐ40なんですけど、がむしゃらにやってきたことがだんだん形になってきて、そこからこうふと、自分のこと、家族や奥さんのこととか顧みる年代に、年齢的になっていく、というのはすごく分かる。そういうことを考えたりしますね。


初めての宮崎はいかがですか。

 最高です、楽しいです。食に関しては、野菜ですね、とにかく野菜。「優しいお弁当ボンボン」さんにはお世話になっていて、いつもおいしくいただいています。「優しいお弁当ボンボン」さんは、文字太くしておいてくださいね(笑)。宮崎のグルメもいろいろ食べさせていただいておりますが、宮崎にいる僕たちの体を作ってるのは、ほぼ「優しいお弁当ボンボン」のお食事ということだけは、強く言っておきたいです(笑)。


稽古中の食事を用意してくださった「優しいお弁当ボンボン」さん。俳優陣はいつも楽しみにしていて、口々に「おいしい!」と喜んでいました。ぜひチェックしてみてくださいね♪


「優しいお弁当ボンボン」のinstagramはこちら →https://www.instagram.com/yasasii.bonbon2/?hl=ja


宮崎の空気感や人柄について

 柔らかいですよね、皆さん。気候とか風土が関係しているのかなって思いますね。宮崎で接する皆さん、のんびりしていて、すごくいいなって。僕はずっと東京ですが、まとっている空気感は違うなって感じます。

 方言指導を聞いていて、面白いなって思ったことがあるんですよ。宮崎弁って、ニュアンスが強い感情の時でも、イントネーションが強くならないんですよね。言葉の先頭に強い気持ちがあったとしても、宮崎弁は言葉の頭のアクセントが強くならない。そこで、てつさん(河内さん)が言っていて面白かったのが、宮崎弁では伝えたい気持ちを、言葉の頭に強くもってくるんじゃなくて、その気持ちのまま言葉を続けていく。そういう言語感覚って、標準語にはないんですよね。おそらく、そういう言語感覚と宮崎の人柄は密接に結びついていて、宮崎は柔らかい人が多いっていうのは、そういうことなんじゃないかって考察しています。

立山さんの演出について

 演出家の中には、ルートを定めてそこに向かって導いていくタイプや、明確な演出のビジョンがあるタイプの人とか、いろんなタイプの人がいるんですよね。立山さんはそういう人たちとは違って、いろんなものをすくいとって、みんなで共有して作っていくことを大事にされているので、今回みたいな滞在制作での作り方としてすごくいいなって思いますね。

決めないところが、とても丁寧だなって思います。ここはこうだから、こうしてほしい、っていうのがほとんどない。脚本の性質上、作りもそうなっているから、すごく合っているなと思います。最後まで可能性を消さないというか、いろんな方向にすごく豊かに解釈できる、そういう作り方ですね。


座組について

 (五島さん演じる)優がなぁ!合わないかなって思っちゃうけど(笑)。

ここで近くで聞いていた五島さんが「もう一緒にラーメン行かない!」と一言(笑)。

 出演のお話をもらったとき、大人数をイメージしていたんですね。けれども、6人という少人数で、とても楽しくやらせてもらっています、一緒においしいご飯食べて。いいですよ、とっても。


稽古前には必ず、五島さんと二人でストレッチ!

あらためて『幻視』について

 岳史は県外から来ていて、外からの視点で見ているっていう立場なので、なおさら宮崎に初めて来た自分としては重なる部分がありますね。知らない土地や文化、その土地の伝承みたいなものと関わる、しかも旅行者的立場ではなく、生活者として関わるっていうのは、宮崎でやる意義があるし、ここに自分がある期間滞在して作るということとシンクロする部分があるから面白いですね。

 これで、たとえば宮崎生まれの宮崎の人を演じるってなったら、それは結構大変だったろうな。けれど、そうなったら別の楽しみとか大変さがあったんだろうなって思いますね。


先日、「ら・ら・ラジオ」に生出演していただきました♪


宮崎の滞在もあとわずかですが、どうしても行っておきたい場所ってありますか?

 それは、焼き肉屋だよね、美味しい焼き肉(笑)。宮崎を去る前に行けるかどうか、この課題を乗り越えられるかどうかがかかっている。宮崎牛をね、食べないと!(笑)。東京に戻ったとき怒られるからね、宮崎に1ヶ月もいて、なぜ宮崎牛を食べていないんだと。でも、おいしい牛肉は焼き肉以外ですでに食べていて、それはもう最高でしたね。それはそれとして、焼き肉。千秋楽までに行けなかったら、行けるまで東京に帰らないでしばらく残るっていう選択もあるなって(笑)。


 駒木根さん、ありがとうございました!


現地視察での一コマ。猫と仲良くツーショット♪


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